復活 折り畳みミニベロ KHS F20-S(その3)

 KHS F20-Sの整備、3回目です。
このまま見切り発車は危険と判断しました。
前回、テスト走行を通してこの車両の不具合などを調べました。
今回はいよいよ分解して本格的に洗浄と思ったのですが・・・。
その前に、前後ディレイラーとチェーン長を調整します。
どうせ分解組立後調整するんだから、時間の無駄なのはわかってます。
でも、なんか悪い予感がしてます。とにかくやってみます。
前後のギヤをインナー・ハイにした時(チェーンに最もテンションが掛かっていない)のチェーンの状態です。
下側を通るチェーンが、両プーリーに接触しています。
これはチェーンが長すぎです。指で持ち上げると、チェーンに全くテンションが掛かっていないことが解ります。
まぁこれは適切な長さにチェーンを切って、また繋げ直せば済むことです。
スプロケットです。10速で歯数構成は11-28。
そして、リアディレイラーは「SGタイプ」が組み込まれてます。
このスプロケットとディレイラーの組み合わせは、メーカー的にはNGです。
上の写真は僕が所有しているロードバイクのリアディレイラーで、「SSタイプ」です。
プーリーケージの長さが違うでしょ。
スプロケットの最大歯数が28丁以下の場合、リアディレイラーは「SSタイプ」を選ぶことになっています。30丁以上なら「SGタイプ」です。

今現在の新型シマノ製ロードバイク用、「シャドーRD」にはこんな区別はないです。
何故かというと、スプロケットのバリエーションが大幅に減って、最大歯数が30丁とか34丁だけになったからです。実質SSタイプは廃止になっています。
「面倒がない」と言えば良いことに感じますが、ギヤ構成がほぼ「選べなくなった」わけで、「つまらなくなったな」とも思います。

話が逸れました。
ちょい古のロードバイクをいじる時、ここは注意しないといけません。(ほかにもあるけど)
で、ここで確信したんですが、このF-20S、前のオーナーさんが自分でカスタムを試みたもののうまく行かず、結局投げ出して何年も放置されたんでしょう。
素人の僕が言うのも烏滸がましいですが、「素人カスタムあるある」です。
果たしてまともに変速できる車両なのか、作業はじめます。
チェーンを切り、車両から外しておきます。
ピンをぎりぎり残して切りました。使いまわしたいので。
でも、こんなこと本当はやっちゃいけませんよ。このチェーンは近々廃棄予定です。
(実際後でエライことになりました。最後に触れます。ほんとやるんじゃなかった。)
フロントディレイラーから調整します。
ガイドプレートとチェーンリングが離れすぎています。
適切な距離は1から3ミリです。
ガイドプレートとチェーンリングが平行か確認。
ディレイラーをイン側に落とし、チェーンリングとガイドプレートが面一になっているか、確認。
イン側調整ボルトで、プレートが動きます。
フロントのケーブルが弛んでいます。
軽く引っ張り、締め直し。
リアディレイラーに移ります。まずはハイ側にシフトチェンジして、ガイドプーリーの中心とハイギヤが同一線上に重なるか確認。まぁ当たらずも遠からずです。今は大雑把でも大丈夫。
今度はロー側です。ディレイラーを押し込んでます。こっちもまずまず。
大雑把に両ディレイラーの調整が出来ました。
これからチェーンの適正長さを測ります。
後はローにチェーンを掛けます。
前はアウターに掛けておきます。
このやり方はスプロケット最大歯数が27丁以上の時の測り方です。もっと少ない丁数や、シャドーRDの場合は、方法が全く変わります。
両端のチェーンを引っ張ります。(この時チェーンはプーリーケージには通しません)
2リンク余らせて、チェーンを切ります。
こんなに余ってました。
チェーンを繋げました。ここから前後ディレイラーの微調整に入ります。
どっちからでも良いですが、リアから行きましょうか。
ケーブルが弛んでいたので、締め直します。
シフトレバーを操作して、チェーンをハイに入れます。
スプロケットとガイドプーリーの中心が同一線上に重なっているか確認します。
調整が必要なら、ドライバーが指している「ハイ側調整ボルト」を回します。

次はロー側です。
やることはハイ側と全く同じです。
ロー側に変速したら張り過ぎ
変速せずカチャチャ音もなければ緩すぎ
ケーブルの「張り」を調節します。チェーンはハイから1段落としたギアに入れます。
この状態でシフトレバーをロー側に半押して、クランクを回します。
シフトチェンジせず、「カチャカチャ」音を立てていれば、適正です。調節が必要な場合は、赤で示したケーブルアジャスターを操作します。
回転に支障がないギリギリまで寄せておくのが理想です。
変速のレスポンスに影響します。
ガイドプーリーとスプロケットの距離を調節します。チェーンはローに入れます。
上の写真は離れすぎです。
ここは「Bテンションボルト」を操作して調節します。
ボルトがこんなに飛び出てしまいました。
もう少し寄せたいところですが、限界です。
合わない組み合わせのしわ寄せが、こういうところで露呈します。

フロント行きます。チェーンをアウター・ハイに入れます。
アジャスタボルトを操作して、チェーンがガイドプレート外側ぎりぎり来るよう設定。
次、ケーブルの張り調整に移ります。チェーンはインナー・ハイに設定。
このシフターはインからでないとトリムに入らないようです。
シフトレバーを「トリム」に設定します。
インナーからアウターへ変速する中間と考えれば良いです。
(古いフロントディレイラーです。これが正しい方調整法かどうか、ちょっと怪しいです。これでも変速は出来ましたけど。)
因みに、上の写真はアウターになっている時のレバーです。インジケーターのオレンジの位置が微妙に変わっています。
チェーンがガイドプレート内側にぎりぎり接触するかしないかを狙います。
ケーブルの張りを調節するのはここ、指差したところです。
これで最後、インナー・ローに設定します。
アジャスタボルトを操作して、ガイドプレート内側をチェーンすれすれまで寄せます。

テンションプーリーが地面すれすれです。
走行中何かにぶつけそう。
テスト走行してきました。
勿論シフトチェンジします。最初に比べれば雲泥の差です。
シフトチェンジはできますが、「まともに動いている」かと問われれば、やっぱりちょっと微妙です。レスポンスがイマイチ・・・。
チェーンもスプロケットも錆びついてますから、チェーンだけでも交換すればもう少しまともになるかもしれません。
リアディレイラーかスプロケットのどちらかを適合するものに交換すれば、問題は解決しそうですが、あんまりお金を掛けたくないんですよ・・・。
このまま行きますか。

で、チェーンを繋げようとして、見事に失敗。チェーンカッターのピンを曲げてしまいました。素直に10速のアンプルピン買ってきた方が安くついたじゃないか。
orz
続きます。(泣)


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