フィニッシュライン ワックスバイクルブリカントの注油

ワックス系のルブ、「フィニッシュライン ワックスバイクルブリカント」を試してみることにしました。
ぼくはこの製品をネット通販で購入しましたが、そのお店では塗布前に「チェーンに付着した古いウェット系のルブを完全に洗浄してから、塗布すべし」とあります。
メーカーのホームページには、「完全に洗浄」とは一言も書いてないですが、ビンの裏書に「あらかじめ洗浄したチェーンや部品に注油」と表記があります。
ネット検索すると、このルブの使用者は大体、古い油脂を洗浄してから塗布しているようです。
まぁ確かに古い油脂が残っていると、ワックスが定着しないというのは想像できます。
なかなか面倒な作業ですが、しっかり洗浄しましょう。

フィニッシュライン シトラス バイク チェーン ディグリーザー
「完全に洗浄」するなら、これを使うしかないでしょう。ディグリーザーです。
まずチェーンを切りましょう。クイックリンクを外します。
チェーンを容器に移し、ディグリーザーを少量注ぎます。
刷毛で全体に塗り広げて、5分ぐらい放置しておきます。
水洗して、完全にケミカルを落とします。
良く拭いて、チェーンの洗浄は完了です。

チェーン以外にも古いルブが残っている個所がいくつかあります。そこも洗浄しないと「完全に洗浄」したことにはならないでしょう。
スプロケットです。外して洗浄することにします。
これもディグリーザーを使いましょう。
要領はチェーンと同じです。
水洗後水分をふき取って、装着しました。
フロントディレーラーとチェーンホイール。
ここはパーツクリーナで洗浄脱脂していきましょう。隅々まで吹いて汚れと油脂を流します。
入り組んだところは、ぼろ布で拭き取ります。
プーリー、プーリーケージも古いルブが付着しています。
外して清掃します。
このプーリーは、回転部がカートリッジ式のベアリングです。
浸透力の強いケミカルを使うと、ベアリングの中にケミカルが入ってしまうかもしれません。
パーツクリーナーを染み込ませた布などで、拭き取ります。
プーリーを戻して、洗浄したチェーンを繋げました。

「フィニッシュライン ワックスバイクルブリカント」を注していきます。
まずよく振っておきます。これはどんなルブでも、最初にやるお約束です(笑)。
チェーンに1滴づつ落としていきます。
チェーンはほぼ完全に脱脂されているので、今回は2周塗布しました。
このルブ、水みたいにシャバシャバです。結構下に垂らしてしまいます。
それと、甘くて少しツンとした匂いがします。ちょっと苦手な匂いだな。
塗布後のチェーン状態です。
ルブを塗布した直後から、液体が乾くように消えてしまいました。
そして白っぽい薄膜が残ります。これが「ワックス」なんでしょう。
「へぇ~」と独り言ちてしまった(笑)。
クランクを回してみます。
こんなことしても、このルブの性能が判るものではないですが、普通のルブと感触は変わらないです。

さて、導入までの過程は、正直面倒くさかったですが、この新しいルブで走ってきます。
長期使用して、レポートしたいと思います。
暫くお待ちください。

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