自転車 チェーン交換 SHIMANO CUSE CN-LG500

 チェーンを購入しました。

「CN-LG500」シマノ新コンポーネント「CUES」用のチェーンです。
CUESを冠するコンポーネントは、大ざっぱにリア9sから11sの3種があります。
その最大の特徴は、段数に関わらず互換性をもたせたパーツが多数あることです。
CUESのLGチェーンは、段数を問わず共通で使えます。更に従来の11s用HGチェーンとも互換性があります。
もう一つ注目したいのが価格です。LGチェーンは11s以上のHGチェーンに比べ、とても安価です。
従来の11sコンポを使っているなら試さない手は無いでしょう。
今回はCUESのLGチェーンを僕のロードバイクに取り付け、その使用感等をお伝えしたいと思います。

なぜLGチェーンはこれだけ安価なのでしょう。
カタログを読み込むと分かりますが、LGチェーンは「SIL-TEC」と呼ばれる低摩擦処理（フッ素コート）が施されていないから、コストを抑える事ができるのでしょう。
従来のHG11sチェーンでは、グレードによってSIL-TECコートされた構成パーツが増えていきます。「DURA-ACE」と「ULTEGRA」グレードのチェーンを手に持ってみるとわかりますが、確かに「105」グレードのチェーンより低抵抗です。
しかし、いざ自転車にチェーンを取り付けて走ってみると、SIL-TEC加工の多少による違いはほぼ体感できません。何度も試しましたが僕には違いが分かりませんでした。
しっかり整備さえすれば、別に「SIL-TEC」はいらないんじゃないですかね。だったら僕には安価なチェーンで十分です。

作業に入ります。古チェーンをインナー・ローに落とします。

ドライバー等にチェーンを引っ掛け、内側に外しておきます。

チェーンにテンションをかけないほうが作業しやすいです。

これから使う主な工具です。

左からチェーンカッター、クイックリンク用プライヤー（クイックリンクでチェーンを繋げるなら必要）、チェーンフッカー。

古チェーンがクイックリンクで繋がっている場合、クイックリンクプライヤーで、クイックリンクを外します。

クイックリンクを挟んで握りこむと外れます。

コネクティングピンの時はチェーンカッターでチェーンを切断します。

チェーンが切れたら、ペンチなどで摘んで引っ張り、自転車から外します。

チェーンが外れたので、簡単に掃除します。

チェーンの通り道は、チェーンがあると普段掃除しづらいです。フロントディレイラーの中。

スプロケットの間にボロ布を滑り込ませ拭いてやります。

これでも結構きれいになります。

新チェーンを古チェーンと同じコマ数に切ります。

新チェーンを自転車に通し、付属のクイックリンクを両側に付けます。

クイックリンクを繋げ、プライヤーを差し入れて広げるように力を加えれば、カチッと音がしてクイックリンクが嵌ります。

ちょっと脱線します。

このクイックリンクプライヤーは「BIKE HAND」というブランドですが、ストッパーを削り飛ばしています。こうしないとクイックリンクが嵌まるまで広がらないからです。

LGチェーンは11速HGチェーン同様、表裏の区別があります。

早速走ってきましたが、廉価なチェーンだからといって何が変わるわけでもありませんでした。

むしろチェーンが新しくなったことで、駆動音が静かになり、加速感がちょっぴり向上しました。

「シャキシャキ」した走りが戻ってきました。新品のチェーンで走ると本当に気持ちが良いです。

さて、CUESのLGチェーン、当たり前ですが、実用にはなんの問題もありません。

個人的に気になるのは、「耐久性」です。このチェーンは何キロ走ったら寿命を迎えるのか、長期使用して報告します。

ではまた。