チューブラータイヤ交換 SOYO GODERE

チューブラータイヤを買いました。
日本製のハンドメイド。ラベル端の「日の丸」が素敵です。
SOYO(ソーヨー)のGODERE(ゴデーレ)です。
僕の勝手な印象ですが、ソーヨーと言えばラテックスチューブですが、これはブチルチューブを採用しています。
そのためかソーヨーさんにしては価格はやや抑えめです。(十分に高額ですが)
それにしても昨今の世の中、値上げ値上げで嫌になりますね。(笑)
自転車用タイヤも御多分に漏れず、特に外国メーカーの値上げが著しいです。
手に入りづらい製品もちらほらあります。
そんなわけで久しぶりに国内メーカーのタイヤを選びました。
ブチルチューブ採用とは言え、掴んでみるとすごくしなやかです。
これはタイヤゴムがサイドまで覆われていないからでしょう。
ということは少し繊細なタイヤではあると思います。
ソーヨーのチューブラータイヤはローエンドモデル以外は、ケーシングを縫合しないシームレス構造です。これが軽量化と性能向上に寄与しているそうです。
しかしパンクしたら修理は出来ません。
重量を計ります。1本で約265グラム。幅25cでこの軽さはなかなか攻めてます。これでも対パンクベルトは埋め込んであるようです。

では古タイヤを剥がしましょう。
このタイヤはTUFO ELITE RIDE 23。
中央が摩耗して扁平になって、コーナリング時のグリップ力が落ちてきました。
チューブラータイヤを剥がす方法はリムとタイヤの間にマイナスドライバーなどを差し込み、グリグリと揉むだけです。
あとは引っ張って剥がすだけ。
僕はセメント(接着剤)でタイヤを貼っています。
このリムは何度か重ね塗りを繰り返しています。なんとなくですが、この状態でまた塗り重ねるのは少し抵抗を感じます。
セメントクリーナーで古いセメントを剥がしましょう。
付属の刷毛で2.3度クリーナーを塗布します。
このリムはアルミ合金製だからこんなことしてますが、カーボン製はだめでしょうね。
セメントが柔らかくなったところで、マイナスドライバーで掻き出します。
捨ててもいいようなドライバーでやりましょう。
取れたセメントはベタベタして厄介です。古紙などに移します。
これを2回ほど繰り返しました。
本来なら次は古布で拭き取ったりするんですが、経験上の話ですがセメントを引き伸ばしてるだけで、時間ばかり掛かってしまいます。
今回はガムテープを貼り、残ったセメントと一緒に剥がす作戦を考えました。
完全に剥離はできませんが、まぁどうせまたセメントを塗るんですから、ちょっと残ってても良しとします。


貼り替えました。
タイヤ貼りの詳細が知りたい方は下記をご参照ください。


また、GODEREは貼りやすかったですが、どうしても硬いチューブラータイヤもあります。
そんな時は下記の記事が役に立つかもしれません。


一昼夜寝かせて接着剤を硬化させます。

さて走ってます。

新タイヤをおろして、まずやることは空気圧の設定です。

走行中の自転車に発生する細かい振動、これを最も吸収するパーツはタイヤです。

タイヤによって推奨空気圧はまちまちですが、低圧ならより振動を吸ってくれて乗り心地は良くなります。その代わり軽快な加速感は損なわれます。より高圧になればその逆になります。

空気圧を上げたり下げたりしながら、自分の好みを探ります。

面倒くさいと言われればそうですが、どのようなタイヤでも自分にとっての「美味しい空気圧ゾーン」は必ずあります。逆に言えばここをおざなりにすると、せっかく高価なタイヤを履いても本来の性能を出し切っていない可能性があるわけです。

「自分にとっての」と前置きするのは、最適な空気圧はその人の体重や力量、路面状況によって変わるからです。

経験上、高圧でも快適さを損なわないタイヤはやはり高額です。

ただ空気圧の設定を詰めていくと、値段そこそこのものでも、案外よく走ってくれるものです。

あれこれ試して、GODEREは7barあたりに落ち着きました。

僕は今まで23cタイヤばかりで走っていました。25cのタイヤは今回が初めてです。

エアボリュームが若干増えたからか、それともその前に履いていたTUFOが固かったのか、以前より振動をよく吸ってくれます。乗り心地は良くなりました。

ただし登坂ではやや軽快さが損なわれる印象があります。タイヤ幅の違いが影響しているかもわかりません。まぁこれは何回か走るうちに気にならなくなりましたが。

僕は定番のタイヤを特に決めていません。

なぜなら、タイヤは自転車のパーツ交換のなかで、確実に変化を体感できるものの一つだからです。

色々試したほうが面白いでしょ。まぁ結局「高いタイヤ買っとけば間違いないな」となるんですが(笑)。


2023.11.23 追記

その後のGODEREですが、前輪のタイヤサイドが瘤のように膨らんでしまいました。
実は、その一ヶ月前に後輪も同じことが起こっていました。
後輪はケーシングの繊維が解れています。
この時は走行中なにかにタイヤサイドを擦ってしまったのが原因かと思いましたが、違うかもしれません。
両タイヤとも、バルブの根本付近に瘤ができています。これは偶然とはちょっと考えにくいです。
空気圧は7バールで使用。もちろん推奨空気圧の範囲内です。
おそらくGODEREは、ここが構造的に弱いのでしょう。
この状態で走行はできませんね。特に前輪は非常に危険です。タイヤバーストなんて絶対に嫌です。
走行距離は両タイヤとも2000キロに満たなかったです。正直ちょっと残念です。

でも、これは不良品とも呼べないでしょう。「仕様」だと思います。
タイヤに限らず軽量パーツは概ね、脆いというか弱いのが輪界の常識です。しかもより高額になるというおまけ付きです。
ロードバイクは昔、「ロードレーサー」と呼ばれ、競技志向の強い車種です。
レースは一発勝負です。極端な話、レースに特化した機材は一回のレースに耐えられるだけの強度や耐久力があれば十分とも考えられます。
ロードバイクの「軽さ」はそれを引き換えに得られるものです。

高額なタイヤは軽量で加速感や乗り心地も良いものですが、反面耐久力を犠牲にしている場合も有るというお話でした。

それともう一点、 ケーシングにセメントが付着し変色した箇所に瘤が発生している事に気が付きました。
僕の塗り方が下手くそなんですが、もしかしたら因果関係があるかもしれません。

ではまた。

コメント