仕事したのはどっち?

ロックしちゃったんですよ。
僕のロードレーサーに履かせているタイヤ、リア側がもう寿命です。交換しようと思います。
TUFO Hi-Composite Carbon 23c。チューブラータイヤです。
このタイヤは去年の今頃、走行距離にして1000キロ前後で、FINISH LINEのシーラントをタイヤ内に注入しています。
結果、寿命までの凡そ4600キロ、パンクを一度も起こしませんでした。
パンクするしないは、運次第のところもあります。しかし、さすがに、この距離で「偶然」として片づけるには無理があります。
これには非常に満足しています。そして同時に疑問が湧いてきました。
TUFOは、 Hi-Composite Carbonの「高耐久性」、「耐パンク性」を謳い文句にしています。僕も実際そういう印象を持ちました。
しかし、もしかしたら本当はパンクしていて、中のシーラントがチューブに空いた穴を塞いで、今まで無事に走ることが出来たのかもしれません。
パンクを防いだのは、タイヤの性能かシーラントのお陰か、仕事をしたのはどちらでしょう?
気になるので検証します。
同じ日にロック。



指で触るとタイヤの中央が扁平になっています。交換のサインです。

タイヤの外見を点検すると、そこかしこに穴や傷が開いています。
これらから空気は漏れていません。シーラントが噴出した形跡も見られないです。
金属製のタイヤレバー等をタイヤとリムの間に差し込んで、レバーを動かして剥がします。


中のチューブを引っ張り出して確認します。
カッターで切り込みを入れている布の帯は「フンドシ」と言います。
ここを剥がせば糸でタイヤを縫合した部分が見えてくるはずです。
縫合部分もないですが、チューブを包む布などもなく、すごいシンプルな構造です。
軽いわけだ。
しかし、TUFO Hi-Composite Carbonには縫合部分がありませんでした。
どうやってタイヤを筒状にしてチューブを包んだんでしょうね。
チューブとタイヤがほぼくっ付いているので、チューブごとタイヤを裂きました。
中の青白い液体は、1年前に注入したシーラントです。
約60ml入れたのですが、しっかり残っています。

左側のチューブの小さい傷は、裂いている時にカッターで傷ついたものです。
シーラントを水で流し、何度もチューブを点検しましたが、パンクの痕跡を見つけることは出来ませんでした。
TUFO Hi-Composite Carbonの「対パンク性能」は本物ですね。「耐摩耗性」も文句のつけようが無いですね。
vittoria corsaの様なハイエンドクラスのタイヤに比べれば、「しなやかさ」は少し劣るとは思います。でも十分良いタイヤですよ。

今更ですが、切開する前に人為的にタイヤに穴を開ければ、FINISH LINEシーラントの性能検証もできましたね
まぁでも、似たようなことはユーチューブでたくさん見れますから別にいいか(笑)。
また折を見てシーラントは試してみます。

新しいタイヤですが、注文してまだ届いていません。
その間予備で保管していた、vittoria corsaを使います。
このタイヤは、以前自分でパンク修理したものです。
チューブラータイヤの再生(再挑戦)
チューブラータイヤのパンク修理はなかなか難しいのですが、果たして使い物になるのか、また検証してみましょう。
プロや実業団選手でもない限り、チューブラータイヤを愛用するサイクルストは少数派だと思います。
使っていくうえで、ネガティブな要素は確かにあります。
最初は僕も「ハードル高いな」と感じたこともあります。でもまぁ「慣れ」ですよ。
それに、チューブラータイヤの最大のメリットである、「ホイール外周の軽量化」は、下手なパーツ交換より、よっぽど有効なカスタムです(僕でも体感できた笑)。

チューブラータイヤにも、日常で使える良いものがあることを知ってほしいです。

ではまた。

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