MAGURA HS-33Sの修理。(その2)

 MAGURA HS-33Sの修理。(その1)の続きです。

左右のブレーキ本体にプラスチックのリングを写真の位置に嵌めておきます。

取り付け金具の構造は少々複雑です。
取りつける前にパーツの向きや左右位置を確認しましょう。
上の写真は自転車を後ろから見た時のパーツの位置関係です。

金具本体は二つに分かれています。下の四角い穴と凸を噛み合わせて、半円の部分にブレーキ本体をはさみます。

反フリー側から始めましょう。
挟んでボルトを通して、突起の付いたナットっで留めます。
この時ボルトは仮止め、グラグラでも構いません。

フリー側には写真のようにクイックリリースレバーを溝に嵌め込みながらブレーキを取り付けます。

フリー側にもボルトを通します。このときブレーキブースターも一緒に通しておきます。

カンチ台座にワッシャーを通しておきます。切り欠きがあるほうを上に。
またフリー側にはクイックリリース用のボルトを途中までねじ込んでおきます。


ブレーキレバーのアジャスターを全開に回しておきます。

仮組します。
タイヤを外してしまったほうが、作業が断然楽です。


シューの位置決めです。突起の付いたナットは写真のように、シートステーの内側に常につけた状態でシューを離したり近づけたりします。

ナットがしっかりかみ合うように接合面にギザギザがついています。そのためVブレーキのような微妙な調整は無理です。リムとシューの距離が5ミリ以内なら良しとします。後でアジャスターで調整できます。
ここでシューのトーインもつけることができます。

クイックリーリースは、レンチを回しながら、掛りの良いところを探ります。

ブレーキブースターを嵌め込んで、本締めすれば取り付け完了です。
と、言いたいのですが、ちょっと良くないですよ。

以前よりも、左右のシューの間隔が狭いです。ブースターが左に寄ってしまいました。
もともとここにも取り付ける穴が開いていたのですが、タイヤに干渉するので金鋸で切ってしまっています。
 
HS-33Sを修理することの始まりは、自転車フレーム、リアエンド修正がきっかけでした。 その影響がここに出てきたんでしょうか。
めんどくさくなってきたので、これで良しとしようかなあ。

思い直して念のため、この前購入したミノウラの振れ取りセットに付属していたセンターゲージをホイールにあててみました。
これ、センターずれてますよ。
う~ん、いろいろ前提が崩れてきてますよ。

ホイールセンターを出しなおしました。
まあ当然シューの位置が狂いますよね、(;´д`)トホホ。

気を取り直して、もう一度再調整。
ブースターが以前の通りに収まりました。もしかして買ったときから、ホイールセンターずれてたのかしら?

気になったのでホイールとシート、チェーンステーのクリアランスを再度確認してみました。 
自転車フレーム、リアエンド修正では、シートステーに狂いが出ていましたが、現状ほぼドンピシャです。ところがチェーンステーは、2ミリほど誤差が出てます。
「なんだかなぁ」という感じですが、もうこれは許容範囲と言っていいんじゃないでしょうか。
ブレーキのおさまりが良いほうが、よっぽど大事ですよ。
フレーム修正から始まって、ずいぶん遠回りしてきましたが、一応の解決とします。

お疲れさまでした。

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