チューブラータイヤ交換 パナレーサー プラクティス 

ロードバイクを整備していたら、タイヤの異常を見つけました。
タイヤサイドのケーシングの一部、繊維が解れています。
その部分が空気圧に負けてコブのように膨らんでいます。
このタイヤはソーヨーのGODERE。チューブラータイヤです。
この状態で使い続けるのは危険ですね。修理もできません。
交換することにします。
新タイヤはパナレーサー プラクティス。
700X25cで練習用と位置付けされている、比較的安価なチューブラータイヤです。
じゃあ古タイヤを剥がしましょう。
チューブラータイヤは 専用のセメントか粘着テープでリムに接着してあります。
空気を抜いてバルブ付近以外の任意の所で、力ずくで剥がします。
一部が剥がれたら、ドライバーなどをタイヤとリムの間に通し、上下に動かしタイヤを剥がしていきます。
そこそこの範囲が剥がれたら、手で引っ張ってすべて剥がします。
破損箇所をもう一度見ます。
走行中なにかに擦ってしまったんでしょうか。身に覚えはありません。
チューブラータイヤでは珍しくないですが、サイドまでゴムがまわっておらず、ケーシングが剥き出しになっているので、この部分はどうしても弱いです。
軽量ですが繊細なタイヤではありますね。
さて新タイヤを貼る前に、ホイールに仮組みして様子を見ます。
上の写真ぐらいタイヤに空気を送っておきます。
貼り方はこうです。
バルブを真っ直ぐ入れて、タイヤを左右下に引っ張りながらリムに乗せていきます。
引っ張りながら行けるところまで。
限界まで来たらホイールを抱えタイヤを押し込んでいきます。
親指と拇指球を使って、焦らず少しづつ押しながら嵌めていく感じです。
タイヤが嵌ったら、リムに対してタイヤがセンターに来るよう、タイヤを引っ張り浮かせて、微調整していきます。この時振れ取り台を持っているととても便利です。
プラクティスは比較的装着し易いチューブラータイヤだと思います。きつくて嵌めづらいようなら、このまま一昼夜置いてタイヤを伸ばしておくことも考えていましたが、これなら直ぐ貼れるでしょう。
ただし嵌めやすいタイヤはその分センターがズレやすいです。
本番行きましょう。
僕はリムセメントを使って貼ります。手が汚れて、硬化するのに時間が掛かりますが、何しろ経済的です。古いセメントの上に重ね塗りできるのも面倒がなくていいです。
タイヤの裏側、綿テープ状の帯を「フンドシ」と呼びます。ここにもセメントを染み込ませます。
タイヤとリムともにセメントを塗り終えたら、セメントを乾かします。
指で触って糸を引くようではまだまだです。最低15分ぐらいは置き、指に付かなくなったら良い頃合いです。
ここで焦って生乾きで貼り始めると、タイヤとリムがセメントでベタベタになります。
交換終了です。(実際の作業は仮組みの時と全く同じですから割愛します)
あとは(推奨空気圧の範囲で)空気を送り一晩置いてセメントを硬化させます。
ロードバイクに乗っていてチューブラータイヤを使っている方は少数派でしょう。
「上級者向き」、「面倒」、「古臭い」そんな印象があると思います。
たしかに多少のコツは要ります。
しかしタイヤとリムを「接着」しているだけなので、タイヤの脱着自体はいたってシンプルな作業です。
クリンチャータイヤやチューブレスタイヤの方がむしろ面倒くさく細々と神経を使う作業じゃないでしょうか。
それに安価なタイヤとはいえ、プラクティスは公称320グラム。
チューブと合わせたクリンチャータイヤより、遥かに軽量なのも魅力です。

ではまた。

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