チェーンは消耗品です。
寿命がくれば早めに交換したほうが良いです。
しかし、その自転車に適合したチェーンを選ぶのは必須ですが、コンポメーカー純正か、サードパーティ製を選ぶか悩んだことありませんか?
さらに、各メーカーはチェーンに数種のグレードを用意しています。
一体どれを買えば良いのかさらに悩ましいです。
シンプルに考えれば、「より高価なチェーンがより高性能なんだから、予算に合わせて出来るだけ高価なチェーンを買う」のが合理的な気もします。
一理あるとは思います。
高価なチェーンはより低抵抗な処理が施されています。
しかし、チェーン交換を幾度も経験すれば気付くと思うのですが、高価なチェーンを装着しても、「漕ぎの軽さ」みたいなものはまず体感出来ません。
交換直後はバイクの加速感が少し良くなります。
でもそれはチェーンが新品になったからで、どんな価格帯のチェーンでも同じように体感できます。
だったら、競技選手でもない一般の人は安いチェーンで十分なのか?
そうとも言い切れないんですよね。
高価なチェーンのほとんどは耐摩耗性に優れ、高耐久を謳っています。
長持ちするのは間違いありません。
前置きが長くなりました。
今回、チェーンのコストパフォーマンスについて、僕なりの検証結果をご報告します。
チェーンの性能差は体感できないとして、安価なチェーンを短期で交換し続ける場合と、高価なチェーンを長期使う場合、どちらがコストを抑えられるのか(シマノ11速チェーンに限定して)実際に運用して調べました。
2020年8月
チェーンを交換しました。
チェーンはシマノ純正のHG-601、(2021年11月現在の)価格は¥4005。
11速用では最も廉価なチェーンです。
11速用では最も廉価なチェーンです。
両チェーンの整備方法、頻度は全く同じです。
整理しましょう。
- HG-601 価格¥4005 寿命1600km
- HG-901 価格¥6606 寿命2100km
当たり前の結果ですが、HG-901チェーンの方が価格こそ張りますが高耐久です。
あれ?でもちょっと待ってください。
- 価格差は約1.65倍
- 耐久差は約1.30倍
HG-901は価格にくらべて、耐久力が少し足りないです。
見方を変えます。
価格を寿命で割れば、1km辺りのコストがわかります。
- HG-901 約¥3.1
- HG-601 約¥2.5
何というかシマノさん、価格設定が絶妙ですね(笑)。
今回セカンドグレードのHG-701は敢えて外しています。
ローエンドとハイエンドを比較すれば、差がはっきり表れると思ったからです。
間を取ってHG-701を選択するのも悪くないかもしれません。
ピッタリ中間だったりして(笑)。(1kmで¥2.8ぐらいな気がする)
さて、結論を出しましょう。
僕のような競技志向でなく整備も苦にならない方は、HG-601でも十分でしょう。
チェーン交換も自分でサクサク出来ますから。ちょっぴりお得ですし。
競技志向でとにかく「最高の物」を求める方、整備が苦手な方はHG-901ですね。
HG-901が低抵抗なのは事実ですし、整備を少しさぼっても大丈夫です。
検証は以上です。正直面倒くさかったです(笑)。
なぜこんなことをしたかと言うと、自転車のトランスミッションの多段化が進むにつれ、チェーンの寿命がどんどん短くなっているからです。しかも段数が増えるほど高額になります。
8速や9速チェーンなら、安価で3000kmぐらいまで使えていました。
「時代の流れ」なんだから仕方ないとは思うんです。
それでも「どうにかならんのかな」と、少しでもコストを抑える手だてを探ってみました。
ではまた。
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