ブリヂスト ワンタッチピクニカのオーバーホール。
問題点が徐々に見えてきました。
ちょっとここでピクニカから離れて、自転車チェーンの基本的なお話をしたいと思います。
上の写真はシマノのHGチェーンです。
チェーンというのは習慣として「インチ」を物差にして作られています。
2つの赤点の距離、これを「ピッチ」と呼びます。
自転車用チェーンの場合このピッチの距離は、どのような車種、メーカーでも1/2インチです。
ほぼ例外のない決まり事です。
実際計ってみましょう。
1inch=25.4mm
その1/2ですから12.7ｍｍ。
確かにその通りです。
チェーンのピッチは共通ですが、幅はどうでしょう。
これは様々なバリエーションがあります。
大きく分けると、シングル用チェーン、多段用チェーンの2種類がり、前者を「厚歯」後者を「薄歯」と呼ぶこともあります。
幅はどこで計るかというと、赤点の間、インナープレート間の距離です。
厚歯は1/8インチ、薄歯は段数に応じて変わりますし、同じ段数でも、カンパとシマノでは微妙に違うはずです。
ピクニカはシングルギアですから「厚歯」が使われるのが自然です。
この辺りは自分で自転車整備をする方には当たり前のことで、今更僕が云々することでもないですが、もう少しお付き合いください。
ピクニカのチェーンリングです。
裏返すと・・・。
「3/8-61」という刻印があります。
「61」はまぁ解りますね。これはチェーンリングの「歯数」です。
「3/8」とは？
分解時、この数字をさして気にはしていませんでした。
「あぁ、チェーンは厚歯を使えという事か」ぐらいの認識でした。
そうです僕は勘違いしていました。
厚歯は1/8インチです。3/8インチではありません。
では、3/8とは何を表しているのでしょう。
ピクニカのチェーン（上）とHGチェーン（下）を並べてみました。
そうです、ピッチが違うんです！！
チェーンのピッチは共通と書きましたが、例外がここにありました。
実測しましょう。
ピッチは10ｍｍに満たない。
3/8inch=9.525mm
あのチェーンリングの刻印はチェーンのピッチを指していたわけです。
次にチェーンの幅を計ります。
厚歯は1/8inch=3.175mm。
正確に計測するのが難しかったのですが、3ミリには届いていないです。
多分幅も独自の規格です。
ピクニカのチェーンンリングと僕のロードバイクのチェーンリングを比べてみました。
ロードのアウターは52T、ピクニカは61T。
歯数はピクニカが圧倒的に多いのに、小さい。
そうかピッチが狭くなったから、チェーンリングをコンパクトに作れるんですね。
小径車に最適なギア比を損なわず、全体を出来る限り小さく作りたかったのでしょう。
その結果、専用規格のチェーンかぁ。
感心してる場合じゃない。
40年近く前の車両に、補修部品が今も販売しているわけありません。
代替品を探すしかありません。
というわけで、使えそうなチェーンを見繕いました。
ピッチは3/8inch=9.525mm。ぴったりです。
幅ですが・・・。
5ｍｍ弱。
約2ミリ広いです。
ピッチが同じなのは大前提です。ここが狂えばチェーンは回転しないでしょう。
幅2ミリ差がどう影響するか、正直解りません。
そういえば分解した時、手持ちのチェーンカッターが合わなかったんですよ。
ピッチが違うから当たり前ですね。
なので、これだけのために専用チェーンカッターも買いました(笑)。
なんか油ギトギトで届きました(笑)。
手に持っている部分は、本来持ち手ではなくて、万力に固定するところの様です。
まぁ手持ちで切るつもりですが。
使い方も勉強しておきます。
このチェーンとチェーンカッターの詳細は以下の通りです。
チェーン
片山チエン
標準型ローラーチェーン
KCM35-3ｍ
ピッチ9.525mm
ローラーリンク内幅4.78mm
チェーカッター
片山チエン
チェーンカッターCKタイプ 1列用 CK3
確かに「見たことないチェーンだなぁ」とは思っていました。
ピクニカのオーナー、Y君に一通り説明をし、ゴーサインが出ました。
オーバーホールを続けます。
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その1
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その2
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その3
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その4
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その6
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その7
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その8
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その10
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その11
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その12
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その13
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その14
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その15
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その16
問題点が徐々に見えてきました。
上の写真はシマノのHGチェーンです。
チェーンというのは習慣として「インチ」を物差にして作られています。
2つの赤点の距離、これを「ピッチ」と呼びます。
自転車用チェーンの場合このピッチの距離は、どのような車種、メーカーでも1/2インチです。
ほぼ例外のない決まり事です。
1inch=25.4mm
その1/2ですから12.7ｍｍ。
確かにその通りです。
これは様々なバリエーションがあります。
大きく分けると、シングル用チェーン、多段用チェーンの2種類がり、前者を「厚歯」後者を「薄歯」と呼ぶこともあります。
幅はどこで計るかというと、赤点の間、インナープレート間の距離です。
厚歯は1/8インチ、薄歯は段数に応じて変わりますし、同じ段数でも、カンパとシマノでは微妙に違うはずです。
ピクニカはシングルギアですから「厚歯」が使われるのが自然です。
この辺りは自分で自転車整備をする方には当たり前のことで、今更僕が云々することでもないですが、もう少しお付き合いください。
裏返すと・・・。
「61」はまぁ解りますね。これはチェーンリングの「歯数」です。
「3/8」とは？
分解時、この数字をさして気にはしていませんでした。
「あぁ、チェーンは厚歯を使えという事か」ぐらいの認識でした。
そうです僕は勘違いしていました。
厚歯は1/8インチです。3/8インチではありません。
では、3/8とは何を表しているのでしょう。
そうです、ピッチが違うんです！！
チェーンのピッチは共通と書きましたが、例外がここにありました。
ピッチは10ｍｍに満たない。
3/8inch=9.525mm
あのチェーンリングの刻印はチェーンのピッチを指していたわけです。
厚歯は1/8inch=3.175mm。
正確に計測するのが難しかったのですが、3ミリには届いていないです。
多分幅も独自の規格です。
ロードのアウターは52T、ピクニカは61T。
歯数はピクニカが圧倒的に多いのに、小さい。
そうかピッチが狭くなったから、チェーンリングをコンパクトに作れるんですね。
小径車に最適なギア比を損なわず、全体を出来る限り小さく作りたかったのでしょう。
その結果、専用規格のチェーンかぁ。
感心してる場合じゃない。
40年近く前の車両に、補修部品が今も販売しているわけありません。
代替品を探すしかありません。
約2ミリ広いです。
ピッチが同じなのは大前提です。ここが狂えばチェーンは回転しないでしょう。
幅2ミリ差がどう影響するか、正直解りません。
ピッチが違うから当たり前ですね。
なので、これだけのために専用チェーンカッターも買いました(笑)。
なんか油ギトギトで届きました(笑)。
まぁ手持ちで切るつもりですが。
使い方も勉強しておきます。
このチェーンとチェーンカッターの詳細は以下の通りです。
チェーン
片山チエン
標準型ローラーチェーン
KCM35-3ｍ
ピッチ9.525mm
ローラーリンク内幅4.78mm
チェーカッター
片山チエン
チェーンカッターCKタイプ 1列用 CK3
確かに「見たことないチェーンだなぁ」とは思っていました。
ピクニカのオーナー、Y君に一通り説明をし、ゴーサインが出ました。
オーバーホールを続けます。
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その1
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その2
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その3
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その4
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その6
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その7
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その8
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その10
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その11
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その12
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その13
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その14
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その15
関連記事 オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その16
コメント
コメントを投稿