オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その16

ブリヂストン　ワンタッチピクニカのオーバーホール。
組み立てが終わり、テスト走行と手直しを何度か繰り返しました。

先ずクランクのこのキャップが付かなかった問題。

良いものがないんですよ。
仕方なくプラスチック製の安価なものを用意しました。
でもこれじゃ、あんまりですね。

そこで、ロゴ色に合わせて青に着色。

装着するとこんな感じ。

やはりチェーンが長すぎましたね。
1コマ詰めました。
それでも少し、ケースの下からチェーンがはみ出ます。
これ以上チェーンを張るのは限界ですし、張り過ぎても抵抗が増えるので、これで良しとしました。

走行中チェーンがケースに擦れる音がします。
ワンタッチピクニカのチェーンは、通常のシングル用チェーンとは異なり、専用品が使われていました。
もう同じ寸法のチェーンは手に入らないでしょうから、使えそうなチェーンを僕が見繕いました。
そのせいかもしれないと思ったのですが・・・。

チェーンケースの一部が曲がっていて、そこにチェーンが干渉していました。

プライヤーなど使って曲げ直しておきました。
これで音は解決しました。

とは言え、ペダルを漕いでいると「ジリジリ、ジリジリ」と微かなノイズを感じます。

ピクニカのチェーンです。
幅が約2ミリ広いんですね。
オイルを指してやると幾分改善はしましたが、解決したとは言い難いです。
合わないチェーンを使っているせいか、これはちょっとわからなかったです。

後はブレーキの再調整もしましたが、基本的には前後とも大して効きません(笑)。

でもね、このピクニカには注意書きがあって、「標準常用速度8km/H」と書いてあります。実際その程度のスピードしか出ませんね。
そこまで強力なブレーキは必要ないんでしょう。常識的に使えば問題ないと思います。
それと「乗員及び荷物の総重量は85kg以下」とあります。
まぁそういう自転車なんですよ(笑)。

さて、もう自分に出来ることはやりつくしたと思います。

確かに薄っすらノイズは感じますが、各回転部分のグリスアップと圧の調整を施しているので、漕ぎ出しの軽さを感じます。

正直に言うと、僕は「折りたたみ小径車」は好きではないです。
自転車を折り畳む必要を感じないのと、小径車独特の不安定な操作性がどうも苦手です。それとなかなか前に進まないもどかしさ(笑)。
ただ、ピクニカは思っていたより、直進もカーブも安定していました。
勿論小径車らしい走りですが、意外と乗りやすいです。

じゃあ、ワンタッチピクニカ欲しいかどうかと聴かれれば、僕はパスかな(笑)。

随分長く続いた記事ですが、オーバーホール「ワンタッチピクニカ」はここで終了としましょう。
友人のY氏から預かった、40年近く前の自転車です。
これから10年20年、走り続けて欲しいものです。
お疲れさまでした。

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