車種は一般的なシティサイクルです。
で、このバルブを分解すると、小さな「ゴム管」が出てきます。これは「虫ゴム」と呼ばれています。
英式バルブは、この虫ゴムがバルブに栓をして空気が抜けない構造になっています。虫ゴムが劣化して穴が開けば当然空気は漏れます。
シティサイクルの場合パンクしたらまずここをチェックします。もし異常があれば虫ゴムを交換です。ある意味最も軽傷なパンクです。
虫ゴムは自転車屋さんはもちろん、ホームセンターなどでも手に入ります。価格は100円前後です。
今回、虫ゴムに異常はありませんでした。次はタイヤをぐるっと一周、異物等が刺さったりしていないかチェックします。
前輪を外してしまいましょう。用意するのはマイナスドライバーと14ミリレンチ。前輪のハブは「ハブダイナモ」です。まずコネクターを外しましょう。ハブ軸にかぶさっているプラスチック製のキャップを、マイナスドライバーでこじって外します。ナットを緩め外します。左右ともに正ネジです。シティサイクルの前ハブ軸には、泥除けや前かごのステーが一まとめに留められています。ワッシャーの「向き」や取り付けの順序を、憶えておきましょう。写真を撮っておくと良いですね。前輪が外れました。タイヤの中からチューブを抜きます。タイヤレバーを2から3本用意します。バルブ根元はナット締めされています。硬くて外しにくい場合は10ミリレンチで緩めます。ナットは外してしまいます。バルブ付近以外の何処でもいいので、タイヤレバーを挿し込み、タイヤビードを露出させ、外れないようスポークに引っ掛けます。
タイヤレバーのもう一本を露出したビードの下に差し込み、ホイールに沿って滑らせてやります。片側だけタイヤが外れました。これでチューブが抜けます。取り出したチューブをよく観察します。黒いゴムの粉がたくさん手に付いています。チューブに斜めに走る傷の様なものも気になります。
ビードが硬くてうまく行かない時は、別の個所でビードを露出させてみる。 |
パンクの原因がわかってきました。
タイヤ内部の空気圧が低すぎて、タイヤとチューブが密着せず、発進と停止を繰り返すたびに擦れ合っていたんでしょう。その結果チューブが徐々に削れて、所々微細な穴が開き、スローパンクに繋がったんですね。
チューブ表面に走る斜線模様はタイヤの裏側とそっくりです。
こういうパンクもあるということです。空気圧管理は大切です。
新しいチューブを買ってこなくちゃ。
自転車のタイヤ、チューブには、それはたくさんのサイズや規格があります。
たいていの製品にはサイズ表記がありますから、それと同じものを買ってくれば、自転車に合わないということはないです。
このチューブは「27x1'3/8」とあります。チューブを買ってきました。
バルブの形状も確認しましょう。大抵は英式。 |
シティサイクル用のチューブなら、虫ゴム同様、ホームセンターやモールなどでも入手できます。価格も1000円でお釣りが来ます。新チューブをタイヤの中に収めます、バルブのパーツは外しておきます。バルブを真っ直ぐ差し込み、左右のチューブを収めていきます。このときチューブが捻れて入らないように注意します。チューブが収まりました。次はビードをリムの内側に収めます。これで空気を送る準備ができました。その前にチューブがタイヤからはみ出していないかチェックします。バルブの各パーツを元に戻します。ポンピングします。このときも一気に空気をいれるのではなく、チューブの噛み込みがないかよく見ながら、徐々に入れていったほうが安全です。
ホイールをフォークに戻し、ステー類、ダイナモのコネクターなどをハブ軸に通します。左右ナットを締め込みます。キャップを戻します。ドライバーなどのお尻で軽く叩いてやれば入っていきます。前ブレーキの調整です。ブレーキシューが左右均等になるように。手で引っぱれば動きます。
パンク修理キット (左から)ヤスリ、ゴム糊、パッチ、虫ゴム あと、フロアポンプ(安価なもので結構)も必須です。 |
日々の移動に使う自転車が、動かないとわかった時は本当に焦りますよね。
パンク修理は自分でやらなくても、街の自転車屋さんに持ち込めば(もちろん有料ですが)どんなお店でもやってくれるでしょう。
ただパンクに気づくのは、早朝だったり、閉店後の夜だったりするんですよね。そして二進も三進もいかなくなるんですよ。(笑)
だから、パンクの対処方を知っておいても損はないです。時間に余裕があるなら、一度挑戦してみても良いでしょう。
また、今回出番はありませんでしたが「パンク修理キット」なども買って保管しておけば安心ですね。
息子には「もう少しマメに空気を入れろよ」と伝えておきました。
「直しといたぞ」と言ったら、ちょっとは父を見直してくれたようです。(笑)
ではまた。
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