サイクルコンピューター CatEye Air GPSケイデンスキットと光学式心拍センサー

キャットアイは「サイクロコンピュータ」と表記するんですね。
「AirGPS」と同社の「光学式心拍センサー」を購入しました。
今回はこれらのセッティングをお見せするのと、使ってみての感想等著してみたいです。
昔々ですが、Mavicのサイクルコンピューターを使っていた時がありました。
でも計測できる情報が、累計走行距離、速度、平均速度ぐらいで、正直面白くなかったので、すぐやめてしまいました。
何を今更と笑われそうですが、最近のものはケイデンス、心拍も計測できます。もちろんワイヤレスで。
パソコンやスマホアプリと連携するので、得られる情報の厚みも増しています。
何より「マグネット」をホイールやフレームに取り付ける必要がなくなったのは良いですね。
自転車にペチャペチャとアクセサリーを付けるのが、僕はあまり好きじゃないんですよね。
本体と心拍センサーはUSBの充電式です。
本体のバッテリーの持ちですが、8時間ぐらいが良いところでしょう。
昔ながらの有線式コンピュータに比べて随分短い気がしますが、本体は通信衛星と交信してるわけですから、まぁ仕方ないんでしょう。
本体はステムに取り付けました。後々気づいたんですが、ここだと走行中、首を大きく下に折り曲げる必要があり、ちょっと見づらいですね。
ケイデンスセンサーは、これも付属の「輪ゴム」か「結束バンド」で固定するんですが、より強固に取り付けたいので、結束バンドを選びました。電池交換の際には結束バンドを取り替える必要があります。
心拍センサーを腕に取り付けます。
次は、Air GPSと各センサーをペアリング(接続)します。これにはキャットアイ提供のスマホアプリ「Cycling」が必須です。これは一回設定すれば後は必要有りません。

これで走る準備が整いました。

本体下部をクリックして「速度」「ケイデンス」「心拍」を表示して、それではいってきます。

帰ってきました。
Air GPSは本体内に「メモリー」が入っており、電源が入ってGPSと繋がっている間、「ルート」「速度」、追加したアクセサリーの「心拍」「ケイデンス」等の各データを記録します。(80時間分)
で、これらデータを可視化するには、先程のアプリ「Cycling」にデータをアップロードする必要が有り、その後「Cycling」を介して「strava」、キャットアイの「Cateye Atlas」などにも、データが転送できます。

ここまで大まかな導入の流れをお見せましたが、デジタル弱者のおじさんにとって、なかなかに高いハードルでした。(笑)
本来AIr GPSは、電源を入れたら直ぐに使える簡単さが「売り」だと思うんですが。
思わず押しちゃう。(笑)
これの原因はアプリにあると思います。このアプリ自体に「記録機能」がついてるんですね。
これは他のサイクルコンピュータにも対応するため、より汎用的に組み上げられているからでしょう。
先にも触れましたが、AirGPSは単体で走行データをメモリします。アプリで記録するんじゃないんですよ。
でも矢印まで示して「記録する」とか表示されれば、思わずタップしちゃいますよね。
そうするとデータが2重に記録されることになり、ややこしいことになります。
まぁマニュアルをしっかり読んだら、「あぁなるほど」となったんですけどね。
でもきっと若い人ならすぐに、何の苦も無くすぐ使いこなすんでしょうね。
歳はとりたくないですな。(笑)
大した違いはなかったです。
やっぱり見づらかったので、別売りのブラケットを購入しました。
サイクルコンピュータで「速度」、「ケイデンス」、「心拍」、「(地図から得られる)斜度」等を複合的に観察できるのは、なかなか興味深いです。
今はまだ漠然と眺めているだけですが、なにかに気づくこともありそうです。
その時は当ブログで報告したいです。

2024.01.21 追記


導入後、もう500キロ以上は走っています。

まず解ったことは、自分のケイデンスが思っていたより低かったことです。

普段どおりに走ると、クランクの回転数は、実際は凡そ60後半から70rpmで(時速は30から35キロあたり)、自分では70rpm以上で常に回しているつもりでした。

よくロードバイクの教則などで、「ケイデンスは90rpmが基本」と言われたりします。

あくまで僕の意見ですが、これにはちょっと懐疑的でした。

実際に90rpmでクランクを回そうとすればわかりますが、アマチュアにはかなりの高速回転です。

またハイケイデンスになればなるほど、実はチェーンやBBのベアリング等の「機械抵抗」が増大するそうです。これでは力の無駄遣いです。

それにギヤ比を調整し、目一杯力を出して90rpmで走ったときと、70rpmの時で速度の違いがほぼありません。(笑)

結局ケイデンスの高低を変えても、自分の持っているパワー以上には早く走れないってことです。


とはいえ、想像以上にケイデンスが低いことが気になり、ギヤ比を落として70から80rpmを目安に走ってみると、あることに気づきました。

それは「疲れが残りづらい」。

太腿の疲労具合が軽くすみます。今までトルクに頼りすぎていたのかもしれません。

ハイケイデンスにも一理あるのかもしれない

そんなわけで、今は(できる限りギヤ比を重くして)90rpmで走る練習を少し取り入れています。

まぁ1分も続かないんですが。(笑)

そして走行中の心拍数も記録しているわけですが、自分の大凡の「最大心拍数」が分かりました。大体ですが180bpmです。

これが分かると、運動時の心拍数から「運動強度」が割り出せます。


運動強度(%)=(運動時心拍数-安静時心拍数)/(最大心拍数-安静時心拍数)*100


上の式は「カルボーネンの式」といいます。

僕の安静時心拍数が68bpmぐらい、その場合・・・。


140bpm→64%

150bpm→73% ややきつい

160bpm→82% きつい


こんなふうに今自分がどの程度の負荷をかけているのか客観的に判断できます。

これは色々と活用できます。

例えばトレーニングで追い込む時、長い登坂やロングライドで最後までバテずに走り切りたい時など、心拍数から運動強度をより正確にコントロールできます。

また、持病等疾患をお持ちの方は、運動強度を上げすぎないよう注意することもあると思います。そんな場合も心拍数から今の強度を把握できるようになります。

ケイデンス、心拍数を意識しながら走行した記録をstravaなどで見返すと、自分の走り方が変わってきたことに気づきました。

速度に「ムラ」がなくなりました。ずっと一定の速度を保って走っています。持久走をしているような気分です。

以前に比べ効率よく走れているのは確かです。ただこれが「楽しい走りかた」かというと、ちょっと微妙です。

明日に疲れが残ろうが、途中でバテようが、「もっと自由に走っても良いんじゃないか」、そんな気もします。


最後、AirGPS、ケイデンスセンサー、光学式心拍センサーの製品としての「質」についても触れておきます。

結論から言うと、概ね良いと思います。他社の同様な製品より安価なところも魅力です。

ただ、細かい点で(使い始めてからわかった)気になるところもあります。

  • 電源を入れてから、GPS信号を拾うのに3分ぐらいかかる。

まぁ「遅い」とは言いませんが、早くもないですね。

  • ケイデンスセンサーは約5秒のタイムラグがある。

他社製品と比較したわけではないので、良し悪しを判断できませんが、事実遅れたケイデンスが表示されます。

  • 心拍数が明らかに正確でないときがある。

頻繁にというわけではないです。また原因もだいたい掴めました。

僕は冬場のサイクリングで、長袖のコンプレッションインナーを着ています。そのせいでセンサーが腕に押し付けられすぎてしまうようです。

気になるようなら、従来の胸に当てる心拍センサーを選んだほうが良いかもしれません。

あとは先にも触れた点、コンピュータ本体の作動時間、スマホ用アプリ「cycling」の稚拙さが許容できれば、購入しても良いんじゃないかと思います。


ではまた。

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