フィルムコンパクトカメラの魅力 RICOH GR1(その1)

偶然、昔のカメラが手に入りました。

「RICOH GR1」
1990年代のリコー社製で、今も連綿と続く高級コンパクトカメラの先駆となったモデルです。
当時、もちろん「デジタルカメラ」は普及していませんでした。
これは「フィルムカメラ」です。
今もリコー社は「GR」という高級コンパクトデジカメをリリースしています。
GR1はそのご先祖といったところでしょう。
(この前には「R1」という廉価なコンパクトカメラもありました。非常に薄くコンパクトなのにオートフォーカス機能が付いて、写りもそこそこ良かったのを覚えています。)
さて、動くでしょうか。おそらく20年以上使われていなかった機材です。使用感はあまりありません。
発売されてから数年でデジカメがあっという間に普及しましたからね。
電池はもちろん死んでいたので取り替えます。
灯が入りましたよ。どうやら使えそうです。表面の質感も高級感がありますね。
レンズは「GRレンズ」28mm F2.8。広角の単焦点レンズです。この仕様は「GR」にも踏襲されています。
往年のカメラ好きなら「リケノン」レンズをご存知でしょう。
リコー社のレンズには定評があります。
軍艦部です。
電源とフラッシュ以外、操作部はこれだけです。
撮影モードは「プログラムオート」と「絞り優先オート」の2種類が選べます。
絞りは1/2刻み。シャッタースピードは2秒から1/500秒。
オートフォーカスモードは4種類選べます。
まず風景用の「無限遠モード」。
「中央焦点モード」。
ちょっとユニークなのが「スナップモード」です。
これは焦点距離を2.5メートルに固定するモードで、オートフォーカスの遅さをカバーするためにつけた機能でしょう。
ちなみに、なにも選ばなければ「左右2点焦点モード」になります。マニュアルフォーカスはありません。
また、「露出補正ダイヤル」と「セルフタイマー」ボタンがついています。
背面には「スイッチ」、フラッシュの「強制発光」「オート」「発光禁止」を選ぶスイッチがあります。
もちろん背面モニターはありません(笑)。
デジタルネイティブ世代には、とても簡素なカメラに見えるんじゃないでしょうか。
これでも当時は多機能な方だったと思います。
底には三脚用ネジ穴があります。光軸の中心にないのがちょっと残念ですね。
まぁこれで撮る殆どの人は手持ちでしょうが。
しばらくこれで遊んでみようと思います。
久々にフィルム買ってこよう。

続きます。

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