ロードバイクでアルミテープチューン?

自動車メーカーのトヨタが「アルミテープ」を販売しているのをご存じでしょうか。
これはダイソーのアルミテープです。
トヨタは、アルミテープをバンパー等に貼ることで、自動車の「性能低下の抑制」が期待されると謳っています。
現行のトヨタ車にはアルミテープが標準で貼られているそうです。

なぜ「アルミテープ」なのか、すごく大雑把に解説します。(僕も完全に理解してません。)
鍵となるのは走行中の車体と空気が摩擦することによって生じる静電気です。
この静電気が僅かに空力抵抗(空気流の剥離)を増やしてしまいます
で、この静電気を除電すれば、性能低下の抑制が期待できるらしいです。

「性能低下の抑制」とは具体的には何かというと、車両の「操縦安定性」と「加速性能」の低下を抑制するとのことです。
トヨタは特許を出願しています。ネットで検索すると読むことが出来ます。

勿論「速くなる」なんて文言は一言もありません。
それでも、ハンドリングと加速の伸びが改善するなら、期待したくなるのが人情です。

試してみたくなりました。
自動車に?
クロモリフレームのロードバイクです。
いえいえ、僕のロードバイクpacerにアルミチューンを施し、インプレします

尚、走行前の僕の予想は、「速度は上がらないけど、コーナリングや下り坂で何か違いが出るかも」と思っています。というか願望ですね(笑)。

アルミテープは100均ショップのダイソーで売っていました。税込み110円です。
2000番のサンドペーパーで表面を少し荒らします。鏡面より効果が高くなるそうです。
型紙を作り切り抜きます。
大小織り交ぜて作りました。
アルミテープは出来るだけ周長を長くした方がいいそうです。
上記は間違えで「角がたくさんある」のが正しいようです。
これが最適な形なのか、正直判りませんが。
アルミテープは非常に薄いので、台紙を剥がして直接貼るのは難しいです。
表側を養生テープに貼っておきます。
貼りたいところに、養生テープごと貼り、養生テープだけ剥がします。こうすればアルミテープだけが残ります。あんまり綺麗じゃないけど(笑)。


自転車の何処に貼るのが最適なのか、知っている人はいないでしょう。
まずは真っ先に空気抵抗を受ける前方、ヘッドの横、左右に一枚。
フォークの横に一枚。
また、車体の振動によっても空気の摩擦は生じるので、フォークエンド付近にも貼りました。
取り敢えずこのぐらいにして、走ってきました。

いやもうご想像通りです。何も変わりませんでした(笑)。

でもまだ結論を出すには早いです。
次はリアエンドに追加します。ここも路面の突き上げで振動して空気との摩擦が生じているはずです。
シートステイにも貼りました。
この辺りも空気の流れが乱れてるんじゃないかと思います。


インプレ走行する際、必ずチェーンの簡単な清掃(乾拭き)と注油をしています。またタイヤも同一の空気圧に調整しています。
出来るだけ条件を同じにしたいからです。もちろん走るコースも同じです
また、雨天や道が濡れている状況では走りません。静電気が発生しませんから

さて、また走ってきましたが「下り坂で速度が上がる」こともなく、コーナリングもうまくなりませんでした。(笑)

ただ、気のせいかもしれませんが、ほんの少し乗り心地が好くなった様な気がします
これは時速30キロ未満では感じることはできません。時速35キロ以上速度を上げると細かい振動が以前より穏やかになったような気がしないでもない。(笑)
もっとも「いや気のせいでしょ」という気持ちの方が大きいです。

もう少しアルミテープを増やします。
今度はダウンチューブに一枚。
シートチューブに一枚です。
両方クランクの回転で空気が攪拌されているんじゃないかと考えました。

で、走った結果変化はなし
もうかなり嫌気がさしてます。(笑)

プラ定規でこそぎ落します。
ぜんぶ剥がすことにします
周囲から、なんかちょっと「痛い人」みたいに見られてるような気がします。(笑)

空気抵抗の削減にアルミテープチューンが大きく貢献するなら、アルミフレームはレース機材として見直されていても不思議ではないはずです。

でも現実はそうはなっていません。


で、元に戻ったpacerで走ってみると・・・。
やぱっり路面の細かい突き上げが、なんか増えたような・・・。(笑)
そんなわけで左右フレームエンドに一枚。
フォークにも。
今度は目立たぬように内側に貼りました。

いわゆる「プラシーボ効果」でしょ、と突っ込まれると言い返せませんね。(笑)
でも、「気のせい」でも「プラシーボ」でも、乗り心地が好いと感じるなら、「それはそれでありか」というのが、僕の今の気持ちです。
本当に微かな変化ですが。

ではまた。

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