3000キロ走ったロードバイクを点検整備(トランスミッション系)

ロードバイクの整備をしています。
最後に変速系の点検と整備をやります。
ブラケットカヴァーをめくると、白い糸くずのようなものが見えます。
ここはシフトケーブルの通り道で、ケーブルの一部が露出している個所です。
最初からケーブルは交換するつもりでした。
ケーブルを抜きます。
ケーブルは、ブラケットの外側から抜けます。
コンポはシマノ6800アルテグラ
ケーブルは推奨の純正「ポリマーコートシフトインナーケーブル」です。
ケーブルのブラケットの中に隠れていたところです。
黒いものが絡みついています。
これはポリマーコートされたケーブルで、そのコートが剥がれた「カス」です。冒頭の糸くずも同じものですね。
こちらはフロントディレーラーのケーブル。同様ですね。
また歪なねじれ癖がついています。
ブラケットの中で複雑に曲がって、ハンドルに沿うように配線されているからですね。
かなりケーブルにストレスが掛かっているんじゃないかな。
シフトケーブルって、油断していると切れる時は切れますよね。
「転ばぬ先の杖」と言うことで、早めに交換することにします。
しかし、そこかしこにコーテイングのカスが出てきて、新しいケーブルが通せません。
エンドキャップにも詰まってます(笑)。
この純正ケーブルは評判があまり良くないですよね。理由がわかりました。
指で触っているこのスモールパーツ。ここにケーブルを通して、ロックします。
実はこのパーツは、インナーケーブル交換時に同時に交換することになっています。
同ケーブルに交換するんですが、やめときゃ良かったかな(笑)。
どうにか古いコーテイングを取り除き、新しいケーブルにケーブルグリスを塗ります。
リアディレーラーにもありますね。
それも同様に。
シフトケーブルの通り道には、ケーブルの「張り」を調整するアジャスターがあります。
ネジになっているので、回して縮めて(締める)おきます。完全に締めず、少し余裕を持たせても良いですね。
修正する場合はアジャスターボルトを操作。
両ケーブルを通し、固定しました。
リアから調整しましょう。
シフトレバーを操作して、チェーンをトップに通します。
この時、トップギアとプーリーが直線上に重なっているか確認します。
タイヤが邪魔でうまく写真が撮れてませんが、重なってます。
次ローにチェーンを通します。
同様に確認。
ケーブルは、無理に強く引っ張って止める必要はないです。
ケーブルの張り調整をします。
チェーンをハイから一段落として、クランクを回し、シフトレバーをロー側に半押しします。
この時、スプロケから「カチカチ」音が鳴って変速しなければ、張りは正常です。
変速したら張りすぎ。音が鳴らなければ、緩すぎます。
フロントディレーラーにいきましょう。
チェーンをインナーローにして、チェーンとプレート内側のクリアランスを確認。
触れるか触れない程度が適正です。(0~0.5mm)
チェーンをフロントアウターに乗せてから、シフトレバーを操作してTトリム(インナーとアウターの中間)に合わせます。
ここで、ケーブルの張りを調整します。
ここもプレート内側に触れるか触れない程度。
フロントディレーラーは、それ自体の取り付け位置が適正でないと、変速のレスポンスが悪くなります。
アウターの調整です。
チェーンをアウターハイに乗せ、プレート外側が、触れるか触れない程度に調整します。
トランスミッションの調整は以上です。
あとは各可動部にオイルを注します。
パーツ同士が擦れる部分に注していきます。
使っているオイルは、CRC SUPER 5-56です。
ノーマルの55-6より、被膜が厚く耐久力も上だそうです。

点検整備はこんなところでしょう。
ロードバイクに限らず、自転車は走れば走るほど性能は落ちていきます。
一定の距離でも期間でもいいので、整備の機会を設けると、いつまでもゴキゲンに走ってくれます。

ではまた。


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