自転車手組ホイールの整備(準備編)

僕の愛車pacerに履かせているホイールは、僕が組んだチューブラータイヤ用のホイールです。
このブログは僕の忘備録も兼ねています(こちらの比重の方が大きいかも)。
過去記事を遡ると大凡の走行距離が判ります。
ヤバめの穴も開いてます。
ヤバめの穴も開いています。
前タイヤは約6000キロ走行。
真ん中が扁平になって、細かい亀裂が入っています。
後タイヤは3000~4000キロ走行。
こちらも真ん中が扁平、ロックして偏摩耗した個所も数カ所。
両タイヤ共に、寿命と判断しました。
また、前後とも「振れ」が目立ってきています。
これも過去記事を探ってみると、2年前のちょうど今頃、振れ取りとスポークのテンション調整をしています。前タイヤはこの少し後で替えているので、走行距離は確実に6000キロ超えています。
加えてハブは、前の点検から9000キロ以上放ったままです。
いくら何でも整備をサボり過ぎました(笑)。
今回はタイヤ交換もしますが、先ずはホイールの整備をかなり突っ込んでやっていきます。

どんなホイールか詳しく紹介しておきます。
リムはMAVIC REFLEX 32H。
スポークは#14#15のバテッドでアルミニップル。
リアの反ドライブサイドには、スポークに「結線」を施しています。(詳しくはこちらこちら
ハブは前後共にSHIMANOULTEGRA 6800。
少々特殊な部分もありますが、一般的な手組ホイールと構造は変わらないです。

次、整備に必要な工具を紹介します。
5ミリの6角レンチ2本と、同14ミリ。
ハブの分解に使用します。
SHIMANO製のハブは「カップアンドコーン」と呼ばれる「バラ玉」のベアリングを採用しています。
「カートリッジ式」のベアリングを採用したハブは、今回とはまた違った整備方法があると思います。僕は詳しくありません。
呼び方は色々。
上から、「スプロケ外し」、「モンキーレンチ」、「ロックリング抜き」。カセットスプロケットを外すための工具です。
「振れ」を取るだけなら必要ありませんが、ハブも整備する場合、スプロケを外す必要があります。
振れ取り台。「FT-1」ミノウラ製です。
少々頼りないですが、コンパクトに収納出来て、非常に安価です。
実際、僕はこれでホイールを組んでいます。使えないことはないです。
注意として「FT-1」はスルーアクスル式のホイールには対応していません。
リムセンターゲージ。パークツール製。
実は「FT-1」を買うと、セットでセンターゲージが付いてきます。
ただし、「振れ取り台」は使えるんですが、ミノウラの「センターゲージ」のクオリティーは微妙です。
ゲージを当てて。
軽く持ち上げて。
元に戻すと、こんなにズレる。
折りたたみ式でコンパクトになるのですが、それが災いして計測結果がズレます。
別途、他社製のゲージを入手したほうが良いと思います。
パークツールのニップルは数種あって、赤いビニールが巻かれたものは「JIS規格」に準拠したニップル用です。
日本で流通している汎用的なニップルなら、「赤」を選んでおけば間違いないでしょう。
ニップルレンチ。パークツール製。
何処の製品でも良いと思いますが、ニップルの「四つ角」を掴むことが出来るものを選んだ方が無難です。ニップルは舐めやすいですから。
スポークテンションメーター。PWT製。
スポークのテンションは大事です。テンションの多寡でホイールの「性格」みたいなものが変わってきます。安価なもので良いから、用意しておきたいです。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、これだけの工具を揃えると、整備だけでなくホイールを組むことが出来ます。
工作など腕に覚えのある方は、「ホイールの整備」にぜひ挑戦していただきたいです。
「振れ取り」が出来れば、「ホイール組み」も、まず間違いなく出来るようになるからです。
自分で組んだホイールで走るのは実に気分が良いですよ(自己責任だけどね)。

なんか話がそれちゃった(笑)。
続きます。

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