三ヶ島ペタルの「シルバンツーリング」と言うペダルです。
カップアンドコーンのベアリングを採用した、シルバンシリーズの中で最も廉価なタイプのペダルです。
購入して約半年経ちます。
最初、回転がやや渋かったのですが、良い具合に馴染んできたようで、気になる抵抗も感じられません。
そろそろ、中を開けて点検することにします。
このペダルを分解するには、純正の専用工具が必要です。
ペダル先端のキャップを外すためです。
中の様子です。
ナット、ワッシャーなどを順次外します。
ただし、シャフトが供回りしてしまうので、ペダルレンチ等でシャフトを固定しておきます。
12ミリのレンチでナットを外します。このナットを「ロックナット」と呼びます。
次にワッシャーが見えてきます。「舌付ワッシャー」です。
またナットが見えてきました。「玉押し」です。
ボックスレンチがあれば楽に外せそうですが、きつく締まっているわけではないので、ドライバー等で引っ掛けて、で少しづつ回しても外れます。
この時点でシャフトは抜けます。
ペダル内にはベアリングのバラ玉が入っているので注意して扱ってください。
ほぼ分解できました。
グリスは薄っすら濁っている程度で、まだまだ綺麗でした。
シャフトの根元部分にゴミが付着していました。
長く使えばゴミや水が浸入してくるでしょう、定期的に整備したほうが良いですね。
洗浄しました。
カップアンドコーンのベアリングを採用した、シルバンシリーズの中で最も廉価なタイプのペダルです。
出荷時、「玉当たり」を少しきつくしておくのだそうです。 走りながら徐々に「馴染み」が出てくるらしいです。 |
最初、回転がやや渋かったのですが、良い具合に馴染んできたようで、気になる抵抗も感じられません。
そろそろ、中を開けて点検することにします。
ミカシマ キャップスパナ。 |
ペダル先端のキャップを外すためです。
中の様子です。
ナット、ワッシャーなどを順次外します。
小さめのモンキーレンチでも良いですね。 |
12ミリのレンチでナットを外します。このナットを「ロックナット」と呼びます。
次にワッシャーが見えてきます。「舌付ワッシャー」です。
15ミリでした。 |
ボックスレンチがあれば楽に外せそうですが、きつく締まっているわけではないので、ドライバー等で引っ掛けて、で少しづつ回しても外れます。
並び順です。 |
ペダル内にはベアリングのバラ玉が入っているので注意して扱ってください。
ほぼ分解できました。
写真には写せなかったのですが、金属粉も少し混じっていました。 |
シャフトの根元部分にゴミが付着していました。
長く使えばゴミや水が浸入してくるでしょう、定期的に整備したほうが良いですね。
安価なペダルなので「ハウジング」はそれなりです。
まぁこれでも十分ですけどね。
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「玉押し」も同様で「高級品」とまでは呼べません。 でも実際踏んでみてもなんの違和感も感じません。 自転車のベアリングなんてそんなものです。 |
こちらも洗浄。
シールが少し破損していました。まぁ使えますがリペアパーツがあると良いですね。
ボールは良く転がるので、「転がり防止」のためにも塗った方が作業しやすいです。 |
組み付けていきますよ。シャフトやボールにグリスを塗っておきます。
分解して分かったのですが、グリスは少量で良いようですね。
ボールは1個分の隙間を残して並べます。反対側も同様に。
机の上にシャフトを立て、ボディをグッと押し付けています。 |
シャフトをペダルボディに通し、「遊び」が出来ないように押さえながら、玉押しを入れます。
玉押しはボールに当たってから1/8回転ぐらい戻しておくのがコツです。
そうしないと、ロックナットを締め込んだ時、回転が渋くなります。
舌付ワッシャーは玉押しとロックナットの供回りを防ぐためのものです。
シャフトをレンチ等で固定してくださいね。 |
ロックナットを締めます。
シャフトを回したり、揺すってみたりします。
回転が渋く感じたら、玉押しの締めすぎです。
「ガタ」があったら、玉押しが緩すぎます。
そんな時は、もう一度玉押しの位置を調整し直します。
納得したらキャップを嵌めて、完成です。
ペダルボディが重いから良く回るだけかも(笑)。 |
「シルバンツーリング」は古臭くて原始的なペダルですが、実に良く回ります。
単純な構造故でしょう。
定期的な整備は必須ですが、だからこそ構造を簡素にして整備性を良くし、それが回転の軽さにも貢献している、何んとも合理的なペダルだと思います。
このペダルは、恐らく昔のカンパニョーロ辺りのコピーなのでしょうが、いつまでも残してほしいペダルですね。
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