オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その6

友人Y君から預かった、ブリヂストン ワンタッチピクニカ。
各パーツのオバーホールを始めます。
まずはホイールから。
改めてリアホイールのギア周りを見てみます。
このハブは、クランクを逆回転しても空転しない、フィクスハブのような状態で、正逆共にクランクと同じ方向に回転してしまいます。
「ピストハブなの?」と半信半疑で言いましたが、あり得ないですね。
間違いなく中にフリーの機構が入ってますよ。
どんな状態か中を見ましょう。
黒いレンチは15mm。これで玉押しを固定して、上のモンキーレンチでロックナットを緩めます。正ネジです。
グリスは残ってはいますが、錆が浮いてますね。
悪い予感がします。
ボールを抜きだし、静かにひっくり返してシャフトを抜きました。
汚いですが、油脂が残っているぶんまだマシです。
シャフトです。バンドブレーキのバンドが見えます。
錆がひどいですが、使えないことはないかな?
表に出て、パーツクリーナーで洗浄します。
ハブに使われていたグリス、なんだか妙にねばつきます。
なかなか除去できません。
金属のへらでこそいでみました。
何というか、道端で踏んでしまったガムみたいな粘っこさです。
しつこかったですが、何んとか洗浄しました。
さて、中のフリーを分解するには、ギアの上の部分を外してやれば良いでしょう。
二つの切り欠きに専用工具を引っ掛けて、回して緩めるのでしょうが、僕は工具を持っていません。
貫通ドライバーで叩いて緩めてみようと思いましたが、ビクともしません。
55-6をたっぷり吹いて暫く放置します。
その間にフロントをやりましょう。
シティサイクル系のハブは防塵や防滴のためのシールがほぼありません。
そのためか、玉当たりをかなりきつめに締めこんでいます。
とは言え、いくら何でもきつすぎです。
13mmハブレンチで玉押しを抑えロックナットを緩めます。
前ハブはどちら側からでも、ばらして良いでしょう。
上から、ロックナット、ワッシャー2枚、玉押し。
意外ですが、リアハブより状態は良さそうです。
この写真は洗車した直後の物です。紙に水が染みています。
過度な洗車は自転車の寿命を縮めるだけだと思います。
パーツクリーナーで洗浄をしていますが、ここも、あのしつこいグリスがぬられています。
手にもこびり付いて取れません。
ホイールが異常に汚れていた理由が分かりました。
このグリスが流れ出てこびり付いたんですね。
なんとか洗い流しました。
玉受けにグリスを盛って、ボールを並べます。
反対側も同様に。片側で9個。
シャフト、玉押しにもグリスを薄く塗ります。ネジ部分もしっかり塗ります。
シャフトを通したら、玉押し、ワッシャー、ロックナットの順で戻して、玉当たり調整をします。
良く回る様になりました。
はみ出たグリスは拭いておきましょう。
放置すると、また汚いホイールに逆戻りです。
リアホイールに戻りましょう。
もしかしたらここは逆ネジかもしれませんね。
さっきとは反対側をたたきます。
逆ネジでした。面目ない(笑)。
何というか、予感的中。錆々です。
疲れました。フリーの中は次回にしましょう。

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