オーバーホール「ワンタッチピクニカ」その1

友人のY君から、珍しい自転車のオーバーホールを頼まれました。
ブリヂストン「ピクニカ」。
僕は全く知らなかったのですが、ピクニカは何代もモデルチェンジを繰り返した、ロングセラー小径車だったそうです。
特にこの機種は「ワンタッチピクニカ」と呼ばれて、1980年代初頭に製造されていたものです。
当時僕は小学生でした。そのころの少年の憧れの自転車は「ロードマン」だったなぁ。 まぁどうでもいいね(笑)。
このピクニカ、「ワンタッチ」の形容詞が付く所以はここです。
シートステーをグイっとつかむと・・・。
「ワンタッチ」で折り畳める(笑)。
ただ、冷静に見ると「畳む」というより、「低くなる」という表現が適格じゃないですかこれ?
それに、占有床面積は、畳む前より微妙に大きくなってるよね(笑)。
細部をご紹介します。
良い雰囲気のクランクですね。
反対側のクランク。
フィキシングボルトのキャップがなくなっています。
ナット締めですね。錆がひどいです。固着してるだろうな。
その奥のBBは「カップアンドコーン」式ですね。分解するには専用工具が必要なはずです。
僕は、このタイプのBBは初めて触ります。色々調べておかないといけませんね。
ヘッドパーツ。
恐らく1インチのスレッド式でしょうが、一般的な形状とはかなり違っています。
回転は渋く、ゴリゴリしています。直せると良いですが。
ペダル。
汚いですが、回してみると意外となめらかで、質は良いですね。
なんとか分解して、整備してやりたいです。
前輪。
タイヤは腐ってます。
見てはいませんがチューブもダメでしょう。
ホイールはプラスチック製です。昔あったね。
後輪。
シングルギアです。
そして、驚くべきことに・・・。
このリアハブ、フリーのない「固定ハブ」らしいのです。
たいしてスピードのでる自転車ではないでしょうが、危ないんじゃないかなぁ。
もしかしたら、何らかの原因でフリーが固着しているのかもしれません。
分解して確かめましょう。
あと、チェーンは勿論交換。
それと「チェーン引き」が何故かついていません。付けれるようなら付けましょう。
前ブレーキ。
ダイアコンペ製のブレーキキャリパーです。
シューは交換でしょう。
後輪は、バンドブレーキだと思います。
ハンドルバーです。
純正部品ではないでしょうが、キャットアイのバッテリーライトが括り付けてあります。
昔はこんなだったんですね。
そしてその手前に、鍵穴が見えます。何だこれ?
弄ってたら引っこ抜けた。
なんとこれ・・・。
ワイヤー錠でした。鍵がないからもう使えないですね。
何ていうか「今一つ洗練されていないユーザービリティ」が、すごく懐かしいです(笑)。
あの頃はそんな感じだった。

さて、不安な個所がいくつかありますが、何んとか乗れるようにしてやりたいですね。
恐らく長いシリーズになると思います。
どうぞお付き合いください。

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