shimanno 6800ハブの整備(フリーハブ編)

長い間サボってしまいました。

シマノ アルテグラ ハブを整備をしたので、ご紹介したいと思います。

まだ使い始めて半年も経っていませんが、フリーハブ(リアハブ)に少し「コリッ」とした抵抗を感じます。


このハブの型番はHF-6800。

現行のアルテグラは8000番です。これは一つ前の型です。

話はそれますが、現行のDura Aceでハブがラインアップから外れてしまいました。 アルテにしてもディスクブレーキ用のハブのみになってしまいました。

リムブレーキ対応のハブはどんどん消えていくのでしょうか?

皆さん完組ホイールを選ぶでしょうから、手組ホイールの需要は先細りなんでしょうね。

ちょっと寂しいですね。


shimanoのホームページからハブの展開図、ディーラー用マニュアルをダウンロードしておきました。

6800ハブは5mmのヘックスレンチ2本があれば分解できできます(フリーも抜く場合は14mmも必要)。

ハブスパナいらないんですね。

始めましょう。

NDS側(反ドライブ側)のダストキャップをドライバーで外します。

5mmのヘックスレンチをハブ両側に差し込んで、供回りを防ぎながら、緩めます。正ネジです。

かなりの力がいりました。やっと外れた。

精密ドライバーの先に引っ掛けているのはスプリングワッシャーと言います。

このプラスチックのカバーを抜けば、

 

玉押しが外れます。これでハブ軸が抜けます。

ホイールをひっくり返しました。

そうっとハブ軸を抜きます。

ベアリングが見えます。こちらはバラ玉。

ベアリングを取り除きました。

このグリス、シマノ純正のプレミアムグリスじゃないですね。

プレミアグリスより緩いです。色もあの蛍光グリーンではなく薄茶色をしています。

なんだろうこれ?

またひっくり返して、シールを抜きます。

こちらはリテーナーです。

分解はここまでです。

おろして半年も経っていないハブです。中はとてもきれいでした。

古いグリスはふき取るだけにしました。

それにしても部品点数が多いです。扱いに神経を使うものも多いです。

両玉押しの状態。

薄っすら跡が残っています。

まぁ問題ないと思いますが、このまま放置したらどうなっていたか、危なかったかもしれません。




玉受けの状態。綺麗です。



それにしても塗布されていたグリースです。

「プレミアムグリスより「ちょう度」の低いものを用意すべきか?」

とも考えましたが、やはりプレミアムグリスを使います。

この緩いグリスが「微かな抵抗」の 原因かもしれません。

オイルの様に緩い油脂だと、かえって潤滑が妨げられて、金属同士がこすれあっている可能性もあるときいたことがあります。

 DS側(ドライブ側)のボールを並べます。

ハブ軸にもグリースを薄く塗ります。

NDS側にはリテーナー。

 ハブ軸をそうっと通します。

 細かいパーツを戻していきます。まずシール。

実は上の組みつけ写真は正しくありません。

後ほど説明します。

玉押しを回し入れます。

玉押しにキャップをかぶせ、玉当たり調整。

ガタがなく抵抗を感じないところを探ります。

後はスプリングワッシャーを前後を注意して取り付けて、ナットをしめるだけです。

ところが、何度やってもうまくいきません。

分解前より明らかに回転の抵抗が増しています。




原因が分かりました。上二枚の写真を比べてみてください。

シールの位置が違います。シールをさらに押し込んでいる下の写真が正しいです。

ディーラーマニュアルにも注意書きがありました。 

相変わらずおっちょこちょいです。(笑)

スプロケットを掃除して戻してやりました。

違和感のある抵抗もなく「ヌル― 」っと回ります。

グリスを変えてよかったのかな。

ただ、分解前より回転が少し重くなったような気がしないでもないですが。(笑)

気のせい、気のせい。(笑)

さて、必要ないかもしれませんが、フロントハブも開けて中を見ておきます。

それは次の記事で。





























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