TAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 MACRO ASPHERICAL DIⅡはダメなレンズ?

ずっと自転車の記事ばかり書いていますが、たまにはカメラのことも取り上げましょう。

実は写真に関してはアナログ時代も含め、彼此30年近く撮り続けています。

まぁ無駄に長いだけで、実力は大したことないんですが。w

 このブログの写真はほぼこれで撮っています。

TAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 MACRO ASPHERICAL DIⅡ

今回はこのレンズについて、つらつら書いていこうと思っています。

最近後継機が発売されて、もう出回ってはいないようです。

カメラ愛好家の間では、通称「便利ズーム」などと呼ばれているレンズです。

勿論他社メーカーも似たようなズームレンズを販売しています。

「便利」と呼ばれる所以は、広角から望遠までの画角をこれ一本でカバーしているからです。

僕は5年位前に、確か1万3千円ぐらいで購入しました。非常に安価なレンズでした。

で、このレンズですが、「良いですよ」とはお世辞にも言えない。w


作例です。

アンダーですね(これはレンズの性能ではなく僕の腕が未熟だからです)、それに薄靄がかかったような、コントラストも低く、細部の描写も甘いです。

そもそも、TAMRON製に限らず高倍率ズームレンズ自体、「写り」に期待はしないのが一般的な意見でしょう。さらに1万円台前半で買えたレンズです。

もし皆さんが交換レンズを物色しているなら、もっと予算を貯めて、もっと高価なレンズを選んだ方が後悔することも少ないでしょう。

「じゃあ何でそんなレンズ使ってるの?」となるのですが、長所もちゃんとあるんです。


「軽くて小さい」のです。

経験上断言しますが、レンズの価格と性能は正比例します。高いレンズの描写力はやはり良いです。

一眼レフをお持ちの方ならご存知でしょう。

でも、その性能と引き換えに、大きく、重くなってしまうのがカメラレンズの宿命です。

年を取ってくると、重たい荷物は体に堪えます。嵩張るのも邪魔です。

そこで「便利ズーム」の登場となるのですが、「描写力」は諦めなくてはいけないのでしょうか?

答えは「否」だと思います。高価格の高性能レンズには及びませんが、写真の見栄えを良くする方法はそれなりにあるものです。

 

さっきの作例を使ってAdobe LIghtRoomで説明したいと思います。

先ず、暗い印象を何とかします。

 

露光量をプラスに上げていきます。

明るくなりましたが、陰の部分も一緒に明るくなってしまい、立体感が損なわれました。

 

コントラストをプラスに上げて少し影を強調して、立体感を出します。

まだ少し足りない気がします。

 

ハイライトを上げて、花の白さを浮き立たせました。

画面の明るい部分をさらに明るくして、明暗をさらに際立たせます。 

 

この辺りから拡大表示して細い部分も見ていきます。

シャドウをマイナスにして背景をもっと暗くします。花が目立ってきますし、うっすらさした赤い模様も強調出来ました。 

明瞭度を上げ細部のブラッシュアップをします。

花粉や花びらの質感が出てきます。 

 

もっとクッキリさせたいので、シャープを掛けます。 

 

他の部分も拡大しましょう。微妙ですが花と背景の境界に青っぽい色が滲んでいます。

これは「パープルフリンジ」と呼ばれていて、広角系レンズやあまり性能の良くないズームレンズに良く見られます。 

 

修正前と修正後で画像を比べてみましょう。

色収差を除去をチェックすると、滲みがほとんど消えます。

 

全体表示にもどして、修正前と後を見比べましょう。

 

 

細部のチェック。

こんなところで完成です。

手前味噌ですが、だいぶましになったんじゃないでしょうか。

 

スライダーをいじるだけでも、写真の印象ががらりと変わります。

アナログ時代では考えられない手軽さです。

初めて一眼レフやミラーレス一眼を購入された方は、ぜひ挑戦してみてください。

LightRoomでなくとも、カメラを購入されたときに、画像編集ソフトも同封されていると思います。RAWデータで撮っておけば、同じような編集ができると思います。

 

安価で性能がやや劣るレンズでも、うまく付き合っていく方法はあります。

加えて、写真は撮る行為だけでなく、その後の楽しみもあるのです。

それを知っていただきたく、記事を書きました。

ではまた。





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