カセットスプロケットの交換


上の写真はsurly pacerのスプロケットです。歯数は12-25の9sです。

古いティアグラ4400番台のものです。

赤い丸印の中を見比べてみてください。

歯の一部が歪んでいるのが判ると思います。

これが何時何処でこうなったのか、まったく記憶にありません。

ただ何時の頃からか、12tにギアを入れると「カチカチ」とか「シャキシャキ」みたいな音がかすかに聞こえていました。これのせいかもしれませんね。

まぁ、僕の体力で12tを踏むことはめったにないので、擦過音はずっと放っていました。

とは言え、見つけてしまった以上このままでは気持ち悪いですよね。

交換することにしました。

実は、予備を持っています。

9速時代の105のスプロケットです。11-21tです。

トライアルのテックインに取り付けていました。今はシングルスピード化しているので、余っています。

シマノ互換の9段のカセットスプロケットですが、現在殆どがロー側が30t以上のワイドレシオばかりで、選択肢があまりありません。

ちなみにクランクには52-39tのセミコンパクトギアを付けています。

きつい峠道を走るようなこともないので、僕にはロー側は23tあれば大丈夫です。

だったらクロスレシオが良いのですが、もう販売されていないようです。

で、中古の11-21tの登場です。

ただ、ちょっと僕には重すぎるかもしれません。23tがないんですよね。

少し不安はありますが、作業を始めます。

カセットスプロケットを交換するには、3つ工具が必要です。

名称はいろいあって定まっていないようですが、上から 「スプロケット外し」、「ロックリング外し」それと「モンキーレンチ」です。かなり強く締め付けるので、モンキーレンチは大きめの物が良いでしょう。

先ず古いスプロケットを外します。

「ロックリング外し」をロックリングに差し込みます。

「ロックリング外し」をモンキーレンチで挟み緩めていきますが、フリーハブの構造上このままでは空転してしまいます。「そこでスプロケット外し」をギアに引っかけて固定します。

両工具に全体重を掛けます。

ロックリングが外れました。

スプロケットを引き抜きました。

フリーボディの古いグリスを拭いて、新しいグリスを薄く塗っておきます。

溝に合わせて順番に新しいスプロケットを差し込んで行きます。

ロックリングをかぶせます。

「ロックリング外し」を差し込みます。今度は締め付けるために使います。

外す時と同様、全体重を掛けて締め付けます。

交換終了です。スプロケットが随分と小さくなりました。

こんなの踏めるかしら?

バイクに取り付けます。逆さまにしています。

リアディレイラーを調整しました。

近所を少し走ってきました。もう少し詰めて調整したいですが、特に問題ないようです。

Bテンションボルトの調整やチェーンのコマ数を減らす必要はなさそうです。

11tに入れてみましたが、取り敢えず擦過音は聞こえなかったですね。

それにしても重かったw。

しばらくこれで頑張ってみます。

しかし、旧い機材を繕いながら使い続けるのは、意外と難しいと感じました。

欲しいパーツが入手できないのは痛いですね。

僕はコレクターではないですが、オールドパーツやビンテージパーツを集めている方の気持ちが少しわかりました。

今回はこれで失礼します。

 

(追記)

あれから、シマノのホームページをもう一度調べたんですが、12-25の9sスプロケットは現状流通しています。

soraのグループにありました。

と言うことは12tのスモールパーツを買ってくれば、また12-25tが使えるのですが、さてどうしたものでしょう。

普及グレードでしかも10年以上使っているコンポーネントを、少額とは言え、お金を出して延命する意味が正直見出せません。

もうしばらく11-21tを使っていくことにします。











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